秩父浦山周辺
夏もすっかり終わった気配で。今年の夏は埼玉県秩父市の奥地を観光して過ごしました。なんで急にそんなとこに行ったかというと、友人Uがゲーム「サイレン」のファンで、その撮影舞台となった?浦山渓谷周辺を歩いてみたいと言い出したからです。あまり観光地としては有名じゃない場所だけど、いいガイドブックはあったりします。
「地図で歩く秩父路」
「秩父往還いまむかし」
どちらも古い奇怪な伝承なんかがこれでもかと詰め込まれて、道端の馬頭尊一個のいわれまで詳しく解説してあり(興味があれば)読み応え十分。これで2000円程度なら安いものです。
これらの本と地図を参考に、浦山ダム湖の東側(日向~上郷道)を中心に歩いてきました。以下その写真。
車の通れる道がつく前の生活道路だそうで、これが上郷道。「日向」の小学校跡地のすぐ裏手から入る急な上り坂なのですが、最初違う道を進んでしまい迷いました。それくらい細くわかりにくい道です。

しばらく行くと杉林の中にある十二社神社。周囲は廃屋が点在して、静まり返っています。ダム湖のほうからはかるとかなり登ったところにあるのですが、かつてはここから男衆が浦山川まで駆け降りる祭りもあったらしい・・・杉の大木に歴史を感じます。

上郷道の分岐。十二社神社を過ぎたあたりで4方向くらいに分かれます。どれが本道かわからず、ここで引き返し日を改めて再度訪れたのでした。赤い標識の左の路が本道。ここの分岐は最初訪れた時からわずか2か月の間に大きく様子が変わっていました。

上の写真では左に写りこんでいる、首のない地蔵群がすべて新しいものに替わっています。こういっちゃなんだがいまひとつ風情がなくなったような・・・しかしよそ者があれこれ言うことではないですな。

山道は杉の林ばかりであまり見るものもないのですが、ところどころに目印があります。これは二番目の分岐に出てくる大黒天。このあたりのこういった置物にはすべて小銭などのお供えがしてあり、昔ながらの信仰が廃れていないことをうかがわせます。竹藪の竹にもお札が貼ってあったりします。私も小銭をお供えして、願をかけてきました。

山の中にある石彫の道標です。本によれば、この地域に古くから住むA家のご先祖が建てたとのこと。

さらに進むとこんなのも・・・よくまあここまでかついで登ったものだ・・・山梨の犬目あたりもそうですが、古い道というのは結構高所を走っているものなんでしょうか。

一気に山を下りていくと、無人の「茶平」集落の跡地脇に出ます。

沢のちょっとした水たまりの傍らにはカラのお社らしきものが・・・かつてはここで洗い物なんかをしていたので、水場を守る神様でも祀っていたのかもしれません。厚く苔むしていました。

ダム湖の近くにはこんなトンネルもあります。照明なし。向こう見渡せず。漆黒の闇トンネル・・・
お弁当は秩父路の駅で買った山菜おにぎり(激ウマ)と、ダムのビジターセンター食堂のソバ。もっと老舗っぽい店で食べてみたいのですが、なかなかそこらへんを探し当てるカンは働きませんです。(でも国道沿いに「わらじかつ丼」の店があったな・・・今度行ってみよう・・・)食べながら、デジカメの画像を確認しつつ山の暮らしについて二人で思いを巡らせてみました・・・山を降りてから、吉田町にあるという「行人塚」(生きたまま自ら埋葬された行者の墓)を訪ねてみようかと思いましたが、どこにあるのかついにわかりませんでした。


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